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愛のソネットわたぬきめん/ステファニー・ローレンス
感情は思惑を超えて 評価5 5

自らの魅力をおし隠すように装い、兄の為に女主人として振る舞うレノーア。後継者が欲しいからと、ある意味自分勝手な条件を掲げて花嫁を探す公爵。そんな二人が運命により出逢い、お互いを意識するようになるのは自然な成り行きでした。自分を見詰める公爵の目が銀色に変わる瞬間を目撃したレノーアの心の中で、言い尽くせない感情の動きがあった事は間違いありません。時間を重ねるに従い眼鏡を外したレノーアの表情が豊かになっていく様子も、不器用過ぎる公爵が綴るカードの言葉に妻への思いが更に大きく膨らんでいく様子も。何れも微笑ましく感じられる、穏やかで柔らかなヒストリカルロマンスです♡

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赤い薔薇とキスハザマ紅実/ベティ・ニールズ
心に広がる上品な薔薇の香り 評価5 5

待ち侘びていた新作です!ハザマ先生の豊かな表現力に導かれ、読み進めるうちにすっかり時代と国を飛び越えてしまいました。パウルから贈られた美しく咲き誇る赤い薔薇の花束。その意味することを知りながらも、自信のなさから素直に受け容れられないマギー。その奥ゆかしさ、切なさに胸が捩れるようです。赤い薔薇についてマギーに甘く語るパウル。出逢いの日の頬へのキスに始まって、彼がどれだけマギーの事を思っているのか読者にしっかり伝える演出にも、お見事!と感激しました。ベティヒーローに対して読者が感じがちなジレジレを、丁寧に払拭して下さる展開力です。普段は結い上げている髪をおろしたマギーの美しさ。常に暖かく柔らかな視線をマギーに注ぐパウル。思い違いはあっても最後に心通わせる事ができた二人の、これから培われるであろう美しい未来に期待が膨らむ愛溢れるラストでした♡

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億万長者の小さな天使岩崎陽子/メイシー・イエーツ
最強ヒーローは無知ゆえに愛も恐れない 評価5 5

こちらは『シークに娶られて』のスピンオフ。長く待ち侘びていた新作です!最初の登場シーンでは、とても父親の自覚があるとは思えないアリク。彼とは対象的に、自分のアイデンティティーの中心に母親としての役目を置くジェイダ。読み進めていくと、常にジェイダがアリクを振り回しているという構図に気付きます。あれ程の実績ある戦略家が、一人の女性に(或いは二人のレディに)ペースを乱され続ける姿に和みます。アリクが愛を否定したり恐れたりしないのは、愛に関して無知だから。逆にジェイダは愛を知っているからこそ戸惑い、逃げ出すのです。その構図が見事で、さすが岩崎先生の演出だ!と唸ります。前作のH/Hがカメオ出演するのも大きな楽しみの一つ。あのサイードが臆面もなく語る予言のような言葉や、誰が一番幸運な男なのかを呟く場面には心踊りました。作中のフランス語の翻訳もお勧め!絵のお力も借りて解読出来ます。

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幸せを演じて葉月暘子/エマ・ダーシー
熱く、揺れる眼差し 評価5 5

クロエを見詰めるマックスの瞳には、最初から熱い情熱が宿っていました。母親に支配され夫に蔑ろにされるクロエに、心の中で新しい名前を授けるマックス。それは単なる庇護欲だけではなく、自分の信条さえ変えるほどの甘くしなやかな愛おしさから生じる感情でした。でもその全てを認めて引き受ける迄、彼には少し時間が必要だったのかもしれません。そして覚悟を決めたマックスの力強く誠実な行動力が、クロエと読者を幸せに導いてくれるのです♡

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チャンスをもう一度ハザマ紅実/フィリス・ホールドーソン
大人への道 評価5 5

お互いへの情熱が、どうしても空回りしてしまう年若いH/H。結婚式直前に一人で旅立ってしまったヒーローに捨てられたのだと、深い傷を負ったヒロインの悲しみはとてもよく理解できます。その辛い記憶は3年経ってもヒロインの心に色濃く残り、再会を果たした後も全てを受け入れる事が出来ないのも頷けます。行きつ戻りつしながらも成就した二人の愛が幸せの花を咲かせ続けるよう、エールをおくりたくなる作品です。

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ハイランドの戦士と罪深き修道女雪村理子/テリー・ブリズビン
瑞々しい情感 評価5 5

藤田和子先生の名作、『ハイランドの野獣』の続編です。修道院を焼き討ちにすると脅しをかけてまで、マルグリートを父親の元へ送り届けようとするルーリク。長い道中で繰り広げられる二人の言動が機知に富んでいて、とても魅力的です。数多く登場する人々の描き分けも素晴らしく、彼ら一人一人の考え方の違いまで想像できるので、物語が無理なく伝わります。マルグリートが抱える重大な秘密はルーリクの愛で見事開放され、灰色がかった世界は色を取り戻すのです。

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ボスにだまされて岸本景子/キャスリン・ロス
愛し、愛され 評価5 5

待ち侘びていた岸本先生の新作が登場!ヒーローは、よりセクシーに。ヒロインは、更に美しく。そんな二人が織りなす物語は、最初から最後まで糖蜜のような甘さに満ちています。出逢った瞬間から心に炎がゆらめいた二人なのに、相手を大切に思うからこそ口から転げ出る言葉は本心とはかけ離れたものばかり。それでも最後には本心を伝え合い、明るい未来へと踏み出した二人。読み終えて幸せの溜め息を吐く瞬間を、何度でも経験したくなります。

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完璧な美女伊藤悶/サラ・クレイヴン
完璧さの本質とは 評価5 5

静かにスタートを切った物語は、ヒロインのカーリーがモデルとして過ごす現在から、カロラインとして田舎で暮らしていた5年前へと時代を遡ります。過去に封じ込めたヒロインのコンプレックス。そして、そのコンプレックスが故にカメラマンのソールへの復讐を企てますが、見た目は変わっても彼女の心は純粋な少女のまま。どれ程恨んでいると言っても、どこか自罰的な気持ちを隠せないカロラインが切なくて堪りません。そしてソールもまた、後悔の日々を人知れず過ごしていたのです。FLAWLESS〜完璧という原題に思いを馳せる時、人は誰しも一人だけで完璧さを保てる事はなく、認め、認められ。愛し、愛される事によってこそ背筋を伸ばして堂々と自らを誇りに思えるのだと、改めて知った作品でした。出逢って直ぐにカロラインの本当の美しさを見い出したソールの、カメラマンとしての審美眼にも感服です♡

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七年越しのプロポーズ中村理恵/クレア・コネリー
心のデトックスです 評価5 5

アナベルの気持ちに寄り添い、最初はディミトリオスの考えや振るまいに戸惑いながら読み進めましたが、後半からは涙が溢れて止まらなくなりました。豪華な指輪も豊かな暮らしも。アナベルが求めるものはその中には見つからない。それでもマックスの為に彼と共に生きようとするアナベルの、切ない程に息苦しい決意が余りにも高貴で、悲しくて。どうしてママは毎日泣いているの?というマックスの言葉に、私もディミトリオスと同じように胸を突かれました。利発なマックスだけが気付いたのではなく、本当はディミトリオスもアナベルの苦しみを知りながらも目を逸らしていたのです。そしてようやく、自分は臆病者だとアナベルの前に跪く事が出来たのです。ハーレクインにはよく似た展開がありますが、この作品には本当に泣かされました。それはアナベルだけでなく、ディミトリオスとマックス三人の抱える悩みや苦しみが、中村先生の丁寧な作画により読者にストレートに伝わってきたからだと思います。こんなに泣けるハーレクインコミカライズは久しぶりでした。涙は心のデトックス。素晴らしい力作です!

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ボスに別れを告げた理由山下きょう/キャシー・ウィリアムズ
納得の展開! 評価5 5

地に足がついているH/Hの、しっとりとした大人の恋の物語です。悩み、苦しみながらも相手を愛し、自らを省みて許しを請う姿はとても美しく、家族の愛情と理解の深さも感動的でした。傲慢に見えるヒーローの本当の考え方や、自分の思い込みに翻弄されるヒロインの悩みなどが丁寧に描かれ、更に最後には各々の心の有り様が充分理解できる展開に仕上がっています。傲慢社長と片思い秘書という単純な括りには収まらない、新しいタイプの作品だと感じられました。お勧めです!

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仮面舞踏会の魔法青鹿毛スバル/デボラ・ヘイル
解けない魔法 評価5 5

短く整えられた髪に、真っ直ぐ伸びた背筋。揺れる馬車の中でも姿勢を崩さないウェストの視線は、常にシルヴィーの表情に注がれています。そこにあるのは、妹のような存在への慈しみというものではなく、ジレジレと焦げるような熱い感情。婚約者と共に立つ従兄弟のルシファーにさえ、ウェストはその感情を隠せません。幼気なシルヴィーの無自覚な言動に振り回されつつも覚悟を決め勝負に出るウェストに、心からのエールを送りながら拝読しました。リージェンシーの、どこかゆったりと過ぎていく時間軸の中、丁寧で豊かな表現が物語に厚みを加えていきます。カメオ出演にとどまらないルシファーの存在感も、読者にはワクワクする賜物です。この、魔法にかかったような美しい物語は、永遠に心に残るものだと感じています。

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私の中のイヴくぼた尚子/サラ・クレイヴン
心に沁みる痛みと喜び 評価5 5

キャシーと出逢った瞬間から、ただひたすらに積極的なアプローチを続けるローハン。娘ジョディへ向けられる優しい笑顔や態度を目にしても、どうしても心を開けないキャシー。彼女に『春』を待つ気持ちはあってもなかなか一歩を踏み出せない理由は、物語途中でローハンに告げられます。くぼた先生が紡いで下さる確かな演出の中、静かに光る熱い情熱から目が離せません。常に真摯にキャシーへの思いを貫くローハンの豊かな表情と巧みな会話に、あっという間に心を射貫かれてしまうのでした。

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元カレの本音石本美穂/ヴィッキー・L・トンプソン
ハートウォーミング 評価5 5

H/Hの家族や仲間が皆良い人ばかりで、安心して物語の中に入り込む事ができます。ティーンエイジャーの頃に出逢い、恋をして別れた二人が10年以上経ってから再会。ヒーローはヒロインに対して常に本音を語っているので、行動に嘘はありません。戸惑いながらも素直に全てを受け入れるヒロインへ、沢山のエールをおくりたくなります。読んでいて元気になれる物語。登場人物たち各々にお似合いのファッションも見所です!

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恋人たちの百万のルール桐島ルカ/ジョアン・ロス
大大大満足ー! 評価5 5

最初から最後まで、141ページを存分に堪能しました!流れるような展開と、全く無理のない事実の積み重ね。ヒロインの気持ちもヒーローの気持ちも、とてもすんなりと納得できる演出が見事です。読み終えて、泣き笑いした作品は久しぶり♡これは原作を読みたくなります。

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教授のそばで藤田和子/ベティ・ニールズ
切なく、そして愛おしい 評価5 5

ヒーローに惹かれ様々に画策するものの、最後には彼の幸せをただひたすらに願う。そんなヒロインの頑張りが切ない程に伝わってきて、心から応援したくなります。不器用という意味ではヒーローと良く似ている叔母様に心から仕え、危機的状況をどうにか乗り越えようとしているヒロインが今にも挫けそうになるその時、心の中で、そしてついには直接ヒーローに向かい彼の名前を呼ぶシーンには泣かされました。最後のヒーローのプロポーズも最高に美しく、楽しく爽快で。待ちわびていた藤田先生の新作が拝読できた事を、心から感謝できる作品です。

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雪降る夜の二人千村青/マギー・コックス
寄り添い合う魂の物語 評価5 5

事故に遭いお腹の子を亡くしたヒロインは、夫を苦しみから救えなかった事を悔いて離婚に応じます。同乗していた妻の体を守りきれなかった事と、喪失感に苦しむヒロインの姿から眼を逸らすようにヒーローが離婚を申し出たからです。それから四年が過ぎ、一人娘を母に預けた日に雪の中で二人っきりで閉じ込められてしまったH/Hは、そこで初めて心の内を告白するのです。お互いを深く愛するが故に距離を置いていたことを認め、理解し、赦す。悪人が一人も登場せずに進む物語を読んでいると、しんしんと雪が降り積もる音がBGMのように心に響きます。読み返す度に涙する、人生再生の物語です。

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ギリシアの神に恋を卯庭やまぶき/サンドラ・マートン
滑らかな質感 評価5 5

愛を信じる事ができず、子供を持つことも結婚も全て否定しているヒーローは、ヒロインに強く惹かれ付き合いを申し出る際もその気持ちを率直に伝えます。暖かい家庭を持つ夢がありつつも自立を求めているヒロインは、そんなヒーローの申し出をバッサリ断り仕事上の関係だけを続けようとしますが……どうしても止められない情熱に突き動かされた二人の、何としてでも冷静さを保とうと努力する姿がとてもリアルで心に刺さります。緩急のある演出、的確な人物の描き分け、H/Hの豊かな感情表現や言葉の選び方。それら全てが整っている、滑らかな手触りの絹で包まれたような素晴らしい作品です。

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修道院育ちの無垢な花嫁荻丸雅子/ミシェル・スマート
心が潤う結末が待っています 評価5 5

読了し心にしみじみと広がる暖かい幸せに、何と名前をつけたらよいのでしょう。出逢って二ヶ月でスピード結婚。挙式の夜、それ迄は何度も愛を語っていたヒーローの辛辣な言葉を聞いてしまったヒロインの驚愕と悲しみが痛いほどに伝わってきます。一旦は別居したものの妊娠を契機に戻ってきたヒロインに対し、毒づきながらも早々に独自の反省会を開いているヒーローの姿は微笑ましい限りです。ヒロインに対して本当の気持ちを告白するヒーローは潔く、とても愛情深く感じられます。徹頭徹尾、ヒロインが可愛らしくて堪りません!ヒーローの男泣きも最高の作品です♡

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白いページ浦川まさる/キャロル・モーティマー
絵もタイトルも美しい! 評価5 5

ヒロインが何度も夢に見るのは、自分の名前を呼びながら手を差し伸べる人の姿。それは亡くなった夫ではなく、それが誰なのか全く判らない。謎は次第に解けていきますが、ヒーローとの過去の関係の有り様に眉根を寄せる事にもなります。でもだからこそヒロインは傷つき、兄は妹を守る為にあんな嘘を吐いたのだと理解できます。確かに以前のヒーローの行動は全て納得できるものではありません。それでも浦川先生の美しい絵と心に響くタイトルに引き込まれるように、新たな家族の幸せを喜ぶことができるのです。

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ハイランドの交渉人春日かおる/テリー・ブリズビン
こんなに泣けるなんて! 評価5 5

感動の源は、ダンカンとマリアンの切ない程に真摯な生き様。自分が守りたいと願うものを守る為、己を律し知恵を絞る。その覚悟の清廉さに、すっかり心奪われます。偶然の出逢いの際、既に恋に堕ちていたであろう二人。どれ程高い見識を持っていると言っても自分の心の動きに戸惑う姿や、相手の思いを探る術が見付けられずにいる様子が微笑ましくて♡そんな迷いの中にあっても二人に共通しているのは、常に他者を優先するという事。時には自罰的でさえある二人は、本当に『似た者夫婦』なのです。『ハイランドの野獣』から続くこのシリーズを通して、全ての誇り高い登場人物たちに敬意を表したいと思います。ずっと待ちわびていた春日先生の新作が期待を更に上回る超大作であった事に感謝しつつ、また今日も泣きながら読み返します!

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囚われの明星と夜明けのシュヴァリエSachiyo/ジョー・リー
緩急の妙! 評価5 5

ヒロインが抱える恐怖と絶望。出口の見えないその暗闇の中で、ようやく手繰り寄せた一つの希望がヒーローでした。そしてそのヒーローもまた、誰にも明かせない厳しい過去を背負いながらもヒロインを命がけで守ろうとするのです。シリアスな展開か続く中、二人のやり取りの妙やヒロインの愛犬ミロの存在が程よいクッションとなって心を和ませてくれます。まるでハリウッド映画を観ているような疾走感も心地よく、最後の瞬間まで楽しませてくれる一流のエンターテイメント作品です!

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ボスを落札緒形裕美/レイチェル・ベイリー
誤解も傲慢もない、大人の恋物語♡ 評価5 5

プレイボーイという世間の評価とは裏腹に、仕事にも家族への対応も常に真摯に向き合うヒーロー。どうしても彼と直接仕事に纏わる話しがしたくて貯金をはたいてオークションでボスを落札したヒロイン。そんな出逢い方をした二人の気持ちが仕事や研究から恋へと移り変わっていく様子が自然に描かれていて、全く違和感がありません。長兄の過保護な雰囲気も判りやすく、前作の主人公たちも華麗に登場して物語に深みを与えてくれます。ずっと寂しさと孤独への不安の中にいたヒロインを、ヒーローなら暖かい腕で包んでくれる事でしょう。覚悟ある優しさを感じながら、幸せな気持ちで本を閉じる事ができます。もしかしたら長兄のお話もあるのでは?と期待していますが、コミカライズの際は是非緒形先生で!

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奪われた福音書篠原正美/ジュリエット・ランドン
吹き抜ける風と大地の香りを感じます 評価5 5

力強く、思慮深いヒーロー。自分を滅し、領民の為に生きる決意をするヒロイン。王命により結婚した二人は徐々に心の距離を狭め、ヒロインは抱えていた秘密もヒーローに打ち明ける程に。それを聞いてもヒーローの態度は全く変わらず、ヒロインへの思いは高まるばかり。それに応えるようにヒロインもまたヒーローへの思慕を募らせ、ライバルを堂々と牽制するのです。複雑な人間関係も、篠原先生の見事な描き分けで混乱する事はありません。最高のヒストリカルロマンス♡最後のページのヒーローの姿は必見です!

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内気なシンデレラ小倉つくし/クリスティーン・スコット
良い人しか登場しない幸せ♡ 評価5 5

少々天然が入っているのは、実はヒロインだけでなくヒーローも♪ダンスパーティーで出逢い、その場から逃げるように立ち去って行ったヒロインは、まさにシンデレラ。会社で再会した後もヒロインへの好意を隠そうともしないヒーローですが、何故か心はすれ違うばかりで。最初は自分の立場の為にと画策していたからこそ、ヒーローの最後の決断には納得です。お金のある生活も我慢できる!とのたまうヒロインには、本当の幸せが待っている筈。誰も彼も良い人ばかりで、安心して最後まで読み進める事ができます!

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秘書に恋した億万長者百瀬なつ/アンドレア・ローレンス
可愛くて堪らないっ 評価5 5

顔と身体に酷い傷跡があるヒーローは引きこもり。短期で代理の秘書を務めるヒロインの見事な策略(?)により初めて顔を合わせた時、驚きや同情の欠片も無いその自然な反応にヒーローは感激するのです。その後は自然と互いの心と身体を寄り添い合うようになる二人ですが、ふとしたヒロインの思いやりに溢れた行動を嫌ったヒーローはそれを許せず……その時の口論でヒロインがヒーローに向かい投げ掛けた言葉に、思わず胸を突かれました。歩み寄り、将来を誓った二人の何と可愛らしい事か!硬軟取り混ぜて繰り広げられるスピード感溢れるストーリーに、もう夢中です

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ハイランダーと清らな娘大竪汐/デブラ・リー・ブラウン
力強く、繊細な物語 評価5 5

力強く骨太な中に宿る繊細さを感じる、ハイランダーの名作。大やけどを負いながらも族長としての誇りと責任を全うとするヒーロー。土煙と揺れる炎の中に咲く、可憐な一輪の花のようなヒロイン。大切な家族を奪われ、自分の命も危険に晒されたヒーローの心と身体を救えるのは、記憶を失いながらも美しくたおやかなヒロイン、ただ一人なのです。裏切り者にさえ心を砕くヒーローの懐の深さは感動的!そして、ヒロインとの婚礼の日を迎えたヒーローが初めて大きく笑う場面で、その口元だけをクローズアップして見せて下さった大竪先生の演出の妙にも改めて心奪われた、一大巨編です!

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侯爵の愛人黒沢明世/アン・ヘリス
これ、大好き! 評価5 5

真っ直ぐヒーローを見つめるヒロインの視線の透明な美しさに惹かれ、強気を見せるヒロインの本当の姿を見抜くヒーローの思慮深さに心が震えます。絵の美しさは言うに及ばず、お衣装や調度品、建物や馬車まで丁寧に描かれていて、安心して最後まで読み進める事が出来ました。言葉を伝えるタイミングがずれてしまうと、こんな風に関係が絡まってしまうのも時代のせいなのでしょうか。ミス・ソマートンが消え、エマがエマとして生きられるようになったのは、ヒーローの深い愛情と理解があればこそ。最後の見開きページで、熱く甘い視線でヒロインを見上げるヒーローのお顔がセクシー過ぎて蕩けそう!これからも、是非またハーレのコミカライズをご担当戴きたい作家様の登場に感謝です♡

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シンデレラの隠しごと桜井りょう/シャロン・ケンドリック
飾らない言葉の応酬が心地よい 評価5 5

ヒーローは輝くばかりに美しく誠実で、ヒロインへの気配りもスマートでそつがない。恋愛初心者のヒロインが、よくぞ崩れずに自分のプライドを保ちつつ、愛の介在しないお付き合いを続けられているものだと感心するレベルです。ヒーローの立場を気遣い立ち去ったヒロイン。そして、その直前に自分の心の中にある強い愛情に気付いていたヒーローは、急ぎヒロインを追い掛け思いを告げるのです。ハーレあるあるな展開ですが、全編を通じてとても穏やかで無理のない演出がお見事でした。その後の家族の様子も描いかれていて、幸せが滲み出てくるようで最高です!オフのヒーローが髪を括っているのもステキ♡

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涙のウエディングベル千家ゆう/キャロル・モーティマー
最高の完結! 評価5 5

メイの頑なな態度に振り回されるジュードですが、実はそれすらも楽しむ余裕があるようで。これまでは長女として気を張っていた分、一人っ子だというジュードに絡むように甘えるメイの姿にキュンとします。ジュードと知り合ってからどんどん素直に、幼くなるメイが本当に可愛いらしいのです。物語のキーパーソンとなる人物の名前から、三姉妹が各々に生まれ月の名を持つ本当の理由が想像できるのですが、それをそのまま言葉にしない千家先生の脚色がまた素晴らしい!三姉妹の名前と、牧場を守り続けなくてはならなかった理由。それらは全て家族の愛に起因していたのです。三姉妹と三人のヒーローが一同に会した時、誰が誰かちゃんと判る千家先生の描き分けのテクニックにも脱帽です。これは三部作をまとめて読みたくなります♪

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聖誕祭のシンデレラもとなおこ/エリザベス・ロールズ
心に降り積もる雪のように 評価5 5

もみの木の間を吹き抜ける風の冷たさと、その香りまで感じられる存在感のある作品。堂々と顔を上げ精一杯今を生きる気高きヒロインと、幼い頃からの苦しみを糧に大いなる希望へと昇華させたヒーローに、心からのお祝いの拍手を送りたく思います。 今にも折れてしまいそうなヒロインの心を支え続けた、ヒーローから贈られたすずかけの木のスプーン。この一本に籠められた深い愛情と希望は確実に根を張り、二人の未来に花を咲かせてくれます。財産も地位もないとヒーローは自らを称していましたが、これ程までに神様から祝福される夫婦はなかなかいないだろうと信じられます。神様と人から愛されている。この二人を表現するのに相応しい言葉です。これは、真実の愛と誇りと優しさに溢れた物語なのです。

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