ハーレはとかく思い込みで行動しちゃって 話をこじれさす（それがなくちゃ話にならん訳ですが）のが 多いのですが、このヒロインはホントに思い込みと勘違いの連続でした・・・。 「ぼくがどんなでも愛してくれる？」の問いに「もちろん！」と答える割に器はすごく小さいです。 島の人への貢献や彼の人間愛を知っているにも関わらず 勝手に浮気と決め込み、妊娠発覚後もきちんとヒーローと向き合わないその姿勢は頑な過ぎてイラっとさえします。 そして題名の「不死鳥の翼」というのも、内容にそぐわず なんだか残念な感じに。

飛行機が飛び立つシーンでの、シークがガラスにcall meと書くのが素敵でした。 前妻を想いつつ、我が子を愛せないシークでしたがヒロインの登場でようやく前に向かって歩き出すようになるのですが、 ヒロインもまた前に向かって歩き出す… ラストは急展開で終わるので物足りない感じは否めませんが、前を向いて歩いた先にはまた二人の再開がありハッピーエンドで終わる、まさにハーレの終わり方だと思いました。

愛に傷付き、愛することと愛されることを拒否してしまうヒーロー。 でもその頑な心を情熱あるヒロインと可愛い少女が 溶かしてくれます。 何度裏切られても私は愛を信じると言い切るヒロインがかっこ良かったです。 すぐに卑屈になるヒロインが多いハーレですが彼女は燃える炎みたいに熱いハートの持ち主だと思いました。

ヒーローがカッコいいので☆４つ。 はじめの方の「私が怖がると思わなかったの？」は意味不明でした。なんで銃まで向けるの？ まあそこから繋がるあのシーンは萌えでしたが。 ラスト付近、言い寄った割には「俺なんか」と立ち去ってしまうヒーローですが、普通なら「なんじゃそりゃ？」ですよね。 わかってた事なんだからきちんと説明してから治療すればいいのに。

ともかく表情が乏しいので感情移入出来ず残念。 ストーリーはともかく金絡みでしたが ラストには愛もあって良かったです。

せっかくのエロのシーンがあまりエロ過ぎない。 どうせ描くなら思いっきり感じて喘いで のぼりつめるくらいまで描いて欲しい。 暴言ばかり吐かれていたのに、なぜか許してしまうのって すごいなぁ。 キライと言いながら惹かれていたから？ その辺あまりきちんと描かれてないので？？な感じはありますが。

妹のような存在から一人の女性へと意識が変わってゆく のが良かったです。 ブレッドがフラニーへの愛に目覚めて良かったですが、 そうでなかったら単に「わざわざ好きにさせて何をする？」ですね。 それにしてもバスケしながらの告白シーンは ブレッドの裸がと愛のささやきセクシーでした。 それだけでも読む価値あり。

こちらのスルタンさん、嫁はとられるは、妹まで勝手な行動するわなのに 全てを許してあげる優しい男性ですよね 彼が主役の漫画はあるんでしょうか？

絵もストーリー運びもてとても上手いです。 逃げてばかりのヒロインがヒーローと出会い、きちんと現実に向き合いそれを乗り越えて幸せを掴むあたりはハーレクイーンにふさわしい終わり方だと思いました。 さすが花先生ですよね。画力もあるので漫画に引き込まれます。

絵は恐ろしく古臭いです。 ストーリー的にもヒロインはヒーローのどこに惚れたのかさっぱり分かりませんでした。 そしていきなりの妊娠。 なんのこっちゃ？

ずっと昔の映画「ロマンシングストーン」を見ているような スリル、アドベンチャー、ロマンスと盛り沢山でとても 楽しいお話でした。 女性がアレを買いに行くのってやっぱり恥ずかしいですよね。 でもちゃんと買って来たのが可愛かったです。

ラストの砂漠でヒーローがヒロインに愛を語るシーンがステキで何度も読み返し うっとりしています。 このシーンのためにそれまでのいきさつが無理やり作ってあろうと、ハーレはこうでなくちゃ！

伯爵でもなく金持ちでもなく、シークでもないごく普通のヒーローとヒロインの可愛らしいお話が良かったです。 「君の熱を感じたい」というエロティックな表現がなんだか 好きになってしまい何度も読み返してしまいました。 二人の心情も絵から伝わってきてとても読みやすい作品でした。 さすが花先生！

マドックスかこちらかで悩んだのですが まずは大好きな岩崎先生から。 読んで正解、マドックスのラストがこちらの本編で さらりと触れてありました。 それにしてもラストのどんでん返し（？）はハッピーエンドのハーレＱにふさわしい終わり方でした。 どんなに不死身で屈強な戦士といえど、やすらぎはやはり 愛するパートナーなんですね。 コスプレあり、ちょっとしたお笑いありでとても楽しめる作品でした。 岩崎先生、ありがとう！

6年も「その続き」を待ち続けたナタリーをちゃらんぽらんな妹の一言で裏切りを決めつけてしまうマッキンジーは男としてどうなの？と思わずにいられない作品でした。 それにしても彼氏が死んだ夜に違う男に身を任せようとするなんてナタリー自身もある意味大胆？